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パンに塗ったときに、風味が豊かなのは、どちらだろう?


冷蔵庫から出したときに、さっと塗りやすい硬さなのはどちらだろう?


同じ量を食べるとしたら、健康にいいのはどちらだろう?


 

ニュースなどを見て、気になった事があるかもしれない。


 

単純な見た目や色だけではすぐには判別できない、これら2つの調味料。


 

何のために、こんなにも似通ったものが生み出されたのだろう?用途はあるていど同じ。しかし、その歴史を紐解いていくと、意外な事実が明らかになった。


 

「マーガリンは危険だ」という噂がある。


これは真実なのか?


 

今回は、朝の食卓を彩るこれら2つの加工食品の違いについて、各々を比較しながら見ていくことにしよう!


 

目次


・バターとマーガリン、大きな違いとは


・マーガリンの開発の歴史


・マーガリンは危険なのか?


・なぜ、マーガリンは規制されないのか?


・健康にいいのはどちらだろう?


バターとマーガリン、大きな違いとは


大きな違いは4つある。一つ一つ簡単に見ていこう。


1つ目の違い 「脂」


一つ目の大きな違いは、どんな種類の脂でできているかだ。


 

バターは、その80%が動物性脂肪でできている。簡単に言ってしまえば、ほとんどが牛乳(ミルク)でできている。ということになる。国が決めている基準もあるので、参考までに見ておこう。


乳及び乳製品の成分規格等に関する省令に基づく定義


バターとは

・生乳、牛乳又は特別牛乳から得られた脂肪粒を練圧したもの

・成分は乳脂肪分80.0%以上、水分が17.0%以下、大腸菌群は陰性


これを満たせなければ、「バター」と表示できないようになっている。


 

一方、マーガリンの主原料は、植物性・動物性の油脂だ。


マーガリンは油脂含有率(食用油脂の製品に占める重量の割合)が80%以上のもの。


となっている。


まとめておこう


バター → その80%以上が動物性脂肪

マーガリン → 原料は植物性・動物性の油脂


2つ目の違い 風味


バター = 風味が豊かでコクがある


マーガリン = あっさりしている


 

味が濃いのはバターで、マーガリンよりもお菓子を作るのに向いている。


3つ目の違い 硬さ


バターは冷やすと固くなってしまい、パンに塗るときに少し苦労することになる。


そしてこれは完全に冷凍保存には向いていない。


 

マーガリンは、バターよりも遥かに柔らかく、パンに塗りやすい。


そして冷凍保存ができる。


4つめの違い 値段


バターのほうがマーガリンよりも値段が高い。


マーガリンは、バターの半分くらいの値段であることがほとんどだ。


これには理由がある。それは、次のマーガリン開発の歴史を見てもらえばわかる。


マーガリン開発の歴史


今から200年ほど前、フランスでは、マーガリンはバターの代用品(代わり)として開発された。バターが足りないときに使っていたのだ。足りないときに補うものなので、当然、その作り方は簡単で、安くなければならなかった。


 

インスタント食品がそうであるように、現代では「安い」ということは、あまり健康に良いとはいえない場合が多い。


 

安く製造できるマーガリンは、人間の体に完璧に合わせて開発されたものではないのだ。


 

本当に健康な食品を作るには、それなりの時間とお金がかかる。


簡単に安く作れるマーガリンにデメリットがあるのも当然だ。


【参考】マーガリンができるまでの動画↓



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マーガリンは危険なのか?


では、マーガリンにはどのような害があると考えられているのかを見ていこう。


 

マーガリンには、トランス脂肪酸というものが含まれている。


この、「トランス脂肪酸」は、多く摂りすぎると、心臓病や動脈硬化などの命に関わる病気になる可能性があると言われている。


理由は、トランス脂肪酸を多く摂ると「悪玉コレステロールが増えて、善玉コレステロールが減る」ということがわかっているからだ。


 

次の項では、どのくらいのトランス脂肪酸を摂ると危険なのかを見ていこう。


なぜ、マーガリンは規制されないのか?


マーガリンを、というよりも、トランス脂肪酸の入った食品を規制している国は多い。


ではなぜ、日本ではマーガリンが流通しているのだろう?


 

簡単に説明すると、


日本の調査では、「日本人は、他の国よりもトランス脂肪酸を食べる量が少ない


という結論が出ているからだ。


 

日本では、一日に摂っていいトランス脂肪酸の量は約2g未満とされている。


これを下回っていればいいわけだ。


 

では、日本人は一日にどのくらいのトランス脂肪酸を摂っているのだろう?


2004年の内閣府の調査では日本人は1日平均1.56g摂取している。


という調査結果が出ている。


一方、アメリカでは一日平均5.6g摂取している。


 

食パン一枚に塗るマーガリンの量がだいたい8~10gで、その中に含まれるトランス脂肪酸は0.1~0.5gほどだ。


 

日本でマーガリンが規制されないのは、トランス脂肪酸の量を規制しているアメリカやオーストラリアと比べたら、そこまで脂っこいものを食べる機会は多くないから。と判断したからだろう。


健康にいいのはどちらだろう?


マーガリンを摂りすぎると、健康に害があるかもしれないと言うのは先ほど説明した。では、バターはどうなのだろう?


 

まずは100gあたりのトランス脂肪酸の含有量を見てみよう。


バター → 1.95g

マーガリン → 7g


圧倒的にマーガリンのほうが多い。


 

次に、100gあたりのカロリーを比較してみることにしよう。


実は、マーガリンもバターもさほどカロリーは変わらない。


マーガリン(100gあたり):758kcal
バター(有塩)(100gあたり):745kcal


若干、マーガリンのほうがカロリーは上だ、しかし、劇的な差はない。


 

重要なのは栄養素だ。


バターには、動物性脂肪が含まれている。これは、植物油と比べて「コレステロール値」が上がりやすいということ。


一方、植物油が原料であるマーガリンは、中性脂肪やコレステロールを減らす働きをする。


この点から言えば、マーガリンのほうがヘルシーに聞こえる。



これでプラスマイナスゼロになったように見える。しかし、バターを食べることで体に入ってくるコレステロールはどのくらいあるのだろうか?


一回パンに塗るだけのバターは約5g

その中に入っているコレステロールは約10mg(0.01g)

一日に摂っていいコレステロールは約500~600mg(0.5~0.6g)


では、同じ5gで比較してみよう。

一回の使用 5g内に

トランス脂肪酸(一日上限2g未満)

マーガリン → 0.35g    6回使用でアウト

バター → 0.0975g 205回使用でアウト

 

コレステロール(一日上限600mg未満)

マーガリン → 0.25mg(0.00025g) 2400回使用でアウト

バター → 0.01g 60回使用でアウト


もちろん、百回以上使う人はいないとは思うが、これは「特定の栄養」に的を絞った計算なのでとんでもない数値になっているものもある。

なので、これを考えると、「同じ量」を食べるのにリスクが大きいのはマーガリンの方だと考えられる。

マーガリンは、一回5g使用するとして、6回使ったらアウトなのだ!

最後に


「使いやすいから」という理由で、バターの代わりにマーガリンを使うというのは、


あまりおすすめできる使い方ではない。「同じ量を使う」というのであれば断然バターの方がいい。という結論になる。トランス脂肪酸は、少ないに越したことはないからだ。