いじめはいけないことだ!
悪口を言ってはならない!
こういったことは常識ではありますが、
なぜか?と深く考えたことはあるでしょうか?
当事者でもない限り、
道徳の授業以外で考える機会はほとんど無いかと思います。
理由としては、よく「心に消えない傷を負うから」といいますが、
それにより、言われた側は具体的にどんな損失があるのでしょうか?
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いじめにあうことで被る損害
精神的な成長が遅れがちになる
いじめられた経験がトラウマになり、
環境が変わってもなかなか自発的に行動できないままでいる場合があります。
様々な成長のチャンスを逃してしまい、周りから浮いてしまうこともあります。
いじめられた経験は悪いことではありませんが
その後の人生をどうするかは自分次第です。
トラウマは、自分で人生を切り開くのに大きな障害になるものです。
いじめられなくなったら解決するものではありません。
いじめを起こす要因
いじめが起こるには2つの要素があります。
一つ目は、いじめられる側に何か原因があり、自分もそれを自覚しているという場合。
人間は、無意識のうちに、自分をどう扱うかで、
他人にどう扱って欲しいかを示している場合があります。
自分をぞんざいに扱えば、他人からもぞんざいに扱われるようになります。
自分に何か欠点があり、それを意識し過ぎると、
不思議と他の人もそれを意識するようになります。
二つ目は、いじめる側の問題。
時間が有り余っている、または満たされていない、
幸せではないと感じている人ほどいじめをしたがります。
いじめたいからいじめる。目につくからいじめる。
こういうのはいじめる理由になりません。
自分が満たされていないと気づく事ができないほど
自分が未熟であることに気づけないことが原因です。
この二つが揃ってしまうと、いじめが加速します。
一つ目の要素だけだと、環境が変わればいじめは起きなくなります。
気の合う人たちと友だちになれば、「気にすることはない!」
といってくれるでしょう。
二つ目の要素だけだと、いじめられる人、そうでない人がわかれます。
二つ揃って初めて深刻ないじめにつながります。
悪口は、人間にとってかなり効率のいいストレス発散法ではあります。
しかし、それをしなければならないほど
言っている側が自分が追い詰められていることに気づけない人が多いように思います。
例えば、金銭的にも物質的にも満たされている人が、
いちいち嫌いな人のところまで行き、
時間をかけてまで、その人を批判するようなことを言うでしょうか?
一流のスポーツ選手、大成功を収めた大学教授、大企業の社長
そういった人たちが仕事の時間をさいてまで人の批判をするでしょうか?
彼らは忙しいからではなく、満たされているからしないのです。
そういったことに興味がなくなる。
時間があるからいじめる、悪口を言うと言うのは、
その時間が満たされていない時間である証拠です。
言われた側が嫌な気分になるのは、
その人が生きていく上でこの上なく不必要なことを言われ、
時間を無駄にしているからです。
もっと生産的なことに時間を使いたいのに、それをさせてもらえなくなる。
双方にとって時間の無駄。利益にはならない。よって
いじめられる原因があるからといって
その人をいじめていい理由にはならないのです。
自分の中で嫌な部分があるなら、
それを変える方法はいくらでもあります。
弱いのが嫌なら鍛えればいい。
顔が好きでないなら顔の筋肉を鍛えて顔を変える方法がある。
トラウマがあって行動できないのであれば、心理学を使って
それを解消する方法があります。
調べれば、対処法はたくさん出てくるものです。
いじめには、大人が本気で取り組むべき
いま、大学生であったり、社会人である人が中学生くらいに戻って学校生活をするとしたら、
大半の人がかなり余裕を持って日々を送ることができると思います。
この後でどんな経験をするのか
どんな成長をしなければならないのか
どんなことを学ばなければならないのか
そういった一連の流れがわかっているからです。
今いじめられていようと、この後でどんな経験をすれば
それを解消できるか、そればかりか、そのコンプレックスが
この上なく強い武器になることを知っているからです。
しかし、今現在いじめられている人はそれがわかりません。
どんな困難が待ち受けているのか?
もっとひどくなるんじゃないか?
不安ばかりが残ります。
悪口を言われても気にするな!
それが無理な理由はここにあります
気にするな、と言う側は学校生活を経験し終わっている
または、第三者的な立ち位置にいて、被害者を客観的に見ることができている人です。
あるいはいじめを経験したことがあるのかもしれません。
いじめられている本人は自分を外側から客観的に見ることはできません。
なのでそういったアドバイスはあまり意味をなしません。
結論としては
子供のいじめには大人が本気を出して取り組むべき
だということが言えます。
この先どんな経験をするのか、
どんな成長の機会があるのか
自分のコンプレックスを治すにはどんな方法があるのか
子供よりも人生経験豊富な大人が選択肢を与えることが重要。
いじめを解決するには、様々なことを勉強しなくてはなりません
現在、自分の子供がいじめられているのであれば、
解決するために、たくさん勉強しましょう。
専門家に話を聞いて、対策を練りましょう。
何をもって対策を考えるべきかというと、人生経験しかありません。
経験していないことは理解できません。
今現在いじめられている子の気持ちは100%理解することはできません。
だからといって無責任な発言はできない。
だからこそ、知識をつけて、自分の人生経験を元に
一緒に解決策を考える必要がある。
恐怖で動けなくなった時はこういう道がある。
今持っているコンプレックスはこういう方法で解消できる。
実際にいじめを受けていた人の例を挙げながら、その人がどうやって
いじめを乗り越えてきたか 説明する。
などです。
余談
いじめを経験してきた人も多いと思います。
しかし、その経験の多くが、いい経験だったと思う人も多いのではないでしょうか?
人間が成長するのは例外なく「苦境に立たされたとき」です。
自身の成長を喜ばない人間はいません。
今現在、いじめられているのならば、
おそらくそれに気付くことはできないでしょう。
「あとでいい思い出になるさ!」
このアドバイスはいじめを経験し終わった人用のものです。
今現在いじめを受けている人にはあまり使ってほしくない言葉ではあります。
被害者を励ます意味で使う方もいますが、
いじめの程度や、被害者の精神力により、
この言葉の意味の受け取り方が変わってきます。
ある人には特効薬に、ある人には劇薬に。
あの頃は良かった、と思えるようになるかどうかは
被害者自身がどう考えるかにかかっています。