癌(悪性腫瘍)の治療法、原因、予防法のまとめ⑦
近年増加傾向にある大腸がんについて
第七回目は、近年増加傾向にある大腸がんについてです。
男女ともに大腸がんの患者数が増えてきています。
ではこれから、
・潰瘍性大腸炎からの大腸がん
・治療方法や注意点
・腸が弱ることによるデメリット
についてみていきます。
潰瘍性大腸炎からの大腸がん
大腸がんの原因の一つとされる潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)
安倍 晋三首相も患ったことで一時有名になりました。
この病気の症状は
・若い年代(10代頃)から発症し、癌に至るケースもある
・大腸に穴が開く
・粘血便、下痢、腹痛
などです。
厄介なのは、この病気、未だに原因が特定されていない点にあります。
よって、誰もが発症する可能性があるということです。
30~40年ほど前まではとても珍しい病気として扱われており、
もとは欧米人に多いとされていましたが、
近年では、日本でも急激にその患者数は増えてきています。
若年層(10代)でも見られ、30代頃から癌を発症するケースが相次いでいます。
潰瘍性大腸炎から癌に至るまでのプロセスを紹介します。
1.自分の腸の粘膜を敵だと思い攻撃するようになる
↓
2.炎症ができ、異常な細胞が生まれる
↓
3.ストレスなどで悪化し、血便、粘血便、下痢、腹痛などの症状が現れる(潰瘍性大腸炎)
↓
4.発症から時間が経つと(10年程)大腸がんを誘発するようになる
治療方法や注意点
潰瘍性大腸炎には、
薬剤による治療(ステロイド薬など)と外科手術による治療
があります。
病気の進行状況や、症状の重さにより治療方法が変わってきます。
緊急で、命に関わる場合は、多くの場合外科手術による治療を行います。
大腸がんの場合は、癌と認められた部分しか切除しない場合が多く、
また癌が発生する場合もあります。
よって、患部の見極めが重要になります。
腸が弱ることによるデメリット
こちらの記事の復習です。
何度も言いますが、腸を健康に保つには、
なるべく糖質を制限し、規則正しい食生活を送ることです。
腸が弱ってくると、今まで消化できていた食物繊維などが
消化できなくなり、食の好みが変わってきます。
今までまったく甘いものを食べなかった人が急に甘いものを
食べだしたら要注意です。
体内でがん細胞が優位に立ち、糖分を欲している可能性が高くなるからです。
これにより癌の進行が早くなってしまいます。
このように、腸が弱るこで、潰瘍性大腸炎や、大腸がんといった恐ろしい病気を
発症する恐れが高まります。