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温かい日と寒い日がくり返しやってくる季節、

様々なメディアで「三寒四温」という言葉を見たり聞いたりする機会が多くなる。

 

「これから暖かくなってくるんだろうな」と予想する人もいるだろう。その予想自体は正しい。

しかし、三寒四温という言葉自体にはそんな意味は含まれていないことはご存知だろうか?

 

なぜ数字の3と4を使うのか?

本来、この言葉を使う時期はいつなのか?

挨拶やスピーチでどう使えば良いのだろう?

英語でなんというのだろう?

 

今回は「三寒四温」

この言葉の具体的なイメージの仕方と効果的な使い方をご紹介しよう!

三寒四温の意味と由来

三寒四温とは、

一週間のうちに「寒い日が3日」「暖かい日が4日」の周期で繰り返されること

をいう。

 

なので三寒四温のイメージとしては以下のようになる。


 

 

 

寒い日と温かい日は連続でなければならない。

そして以下の様なものは 三寒四温とは言わない。連続していないからだ。


 

 

 

三寒四温という言葉は、日本という「島国」ではなく、

冬の中国の東北部や朝鮮半島の北部などの「大陸」で使われていた言葉なのだ。

この「冬の」というのがすべての誤解の原因になっている。よく覚えておいてほしい。

 

 

三寒四温という言葉は冬、そういった大陸で使われていた。

 

 

大陸では、冬、大きな寒波が一つの地域を数日間(約3日間)覆い、

その後大きな暖気がその地域を数日間(約4日間)覆う。

という現象が起こる。この現象を三寒四温という。

 

 

しかし、日本は島国だから冬にそんな現象は起こらない。

大陸で三寒四温になっているとき、日本はただ寒い日が続くだけなのだ。

三寒四温などあったものではない。

 

 

例えばオーストラリアで12月に海水浴をする人がいるが、日本で12月に海水浴をする人はいないだろう。それくらいの違いだ。

 

 

ではなぜ、日本でも三寒四温という言葉を使うようになったのだろう?

たまたまあったのだ…それに近い期間が!

3日間寒くなり、4日間暖かくなる」という期間が!

 

 

それが立春以降、2月4日以降の時期

1月20日~2月3日の大寒が過ぎたあたりから、そういう期間が出始めた。

じゃあその期間に「三寒四温を使おう!」という考えになるがちょっと待ってほしい。

 

 

そもそも三寒四温は「」に「大陸」で使われていた言葉だ。

じゃあ日本でもに使うべきじゃないのか?という意見が出た。

しかし日本では冬に「3日間寒くて4日間暖かい日」など存在しない。

 

 

これでは冬に三寒四温は使えない。でも由来は冬に使うことだし…

 

 

結果、「三寒四温に近い気候である立春以降」に使う人が増え、

冬に使うことはほとんどなくなった。

実際、俳句でも、三寒四温は季語として殆ど使われていない。

 

 

本来の意味どおりに使おうとすると矛盾が生じ、使えなくなる。

しかし便利な言葉だし、響がきれいだしという理由で生き残っている言葉はたくさんある

 

 

このように、言葉というものは、由来通りに使われるもののほうが実は珍しく、

ほとんどの言葉が時代とともに本来の意味で使われなくなってきている。

三寒四温もそのうちの一つだと考えるといい。

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ニュースなどで三寒四温は

「これから暖かくなるという意味」だと報道されていたらこれは間違いだが、

「三寒四温が過ぎ、これから暖かくなる日が続くことが予想されます」だったら正解だ。

 

 

日本では立春以降によく使われるからだ。

大寒をすぎれば暖かくなると考えるのは理にかなっている。

「台風」を考えるとよく分かる。

台風がすぎれば秋が来る事はわかるが、「台風」という言葉自体に「秋が来る」という意味が無いのと同じだ。

 

 

では三寒四温は、日本ではどのように使われているのだろう?

使い方と、その時期について見てみよう!


時期と使い方

よく使われる時期は2月~3月終わりまで。

その時期までは寒い日と暖かい日が繰り返しやってくる。

 

 

三寒四温を挨拶に使うとすれば「その後は暖かくなりますよね」というニュアンスの文を続けるといい。

大寒をすぎれば暖かくなるからだ。

 

 

しかし実際には2月4日以降といえど、雪が積もる日もあるし、

それは地域によって差がある。

 

 

なので「三寒四温」は日本全国どこでも同じ時期に使える言葉ではないといえる。

三寒四温を使う場合は、あまり北と南の差がないところで使うのが良い。

近所や、同じ関東、九州、四国等のくくりであればほとんど問題なく使える。

北海道と沖縄で同時に使うことはまず無いと考えていい。

 

 

日本では春先に使うということで、「だんだん暖かくなってきますね」という期待を込めて手紙では使うといいだろう。

では例文を見てみよう。


三寒四温と申しますが、もう少し晴れ間が恋しい今日このごろ

三寒四温の折、皆様もご自愛ください。

季節は三寒四温と言いますが、寒さの勝る今日このごろ。

三寒四温の時節柄、風邪には十分ご注意下さいませ。

三寒四温を繰り返す日々、春の芽吹きを待つ。

ちなみに、色んな所で目にする疑問だが、三寒四温の反意語は無い。

三寒四温とは単にそういった現象を指しているだけで、

「季節の中に固定されたもの」ではないからだ。

 

 

夏の反対は冬。秋の反対は春という関係にあるものではない。

 

 

「台風」の反対が無いように「三寒四温」には反対がない。

 

 

ついでなので英語でなんと言うかも見ておこう。

英語での言い方は2通りある。一つ目は


alternation of three cold and four warm days

・alternation は「替わること、交替」

もう一つは


a cycle of three cold days followed by four warm ones

・a cycle of 〇〇  一連の〇〇

・followed by ▲▲  後に▲▲が続く

・ones この場合はdaysを表す