たんこぶの処置のしかたで、砂糖、放置、病院、冷やす
という方法がありますが、どの方法が一番効果的なのか?
ベストな処置を提案していきます。
【目次】
1.なぜたんこぶはできるのか?
2.治るメカニズム
3.放置できる場合
4.冷やしたり、砂糖を使ったりする場合はどんな時か?
5.こういう場合は病院に行く
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なぜたんこぶはできるのか?
処置の仕方を知るには、まずどういうメカニズムでたんこぶができるのかを知る必要があります。これを理解すれば、なぜそのような処置に行き着くのか納得がいくはずです。
たんこぶができやすいのは主に頭部です。以下は正常な頭皮、血管、頭蓋骨の状態です。
ここに衝撃が加わり、頭皮と頭蓋骨の間の血管が傷つき、出血が起こることでたんこぶができます。
なぜ頭部ばかりが腫れ上がるのでしょうか?
それは皮膚と頭蓋骨の距離が、他の体の部位に比べて近くにあり、出てきた血が横に広がりにくいから、縦方向に溜まっていき、腫れとして現れるからです。
足や腕などの場合はコブにはならず「あざ」になります。
(たんこぶの中身は「血液とリンパ液」でできています。)
それではさっそく治るメカニズムと処置の方法を見て行きましょう。
治るメカニズム
出血がおさまると、徐々に腫れは引いていきます。この腫れを引かせているのは何でしょうか?
血管には、「血管外に出てしまった血液は、血管が再び吸収する」
という特性があります。たんこぶの腫れが引くのはこのためです。
放置できる場合
それほど強く頭を打っていないのであれば 、あまり大きなコブにはならないはずです。この場合は特別な処置は必要になりません。
しかし、打ちどころが悪ければ病院に行かなければならない場合もあります。それについては「病院に行く場合」で解説しています。
冷やしたり、砂糖を使ったりするのはどんな時か?
基本的に、砂糖を使う場合と冷やす場合は、放置できる痛みを超えている場合に使います。
どちらを用いても構いませんが、砂糖を使うことで得られる効果冷やすことで得られる効果を見てい来ます。
なぜ砂糖を使うのか?
砂糖(糖質)には、細胞を柔らかくする効果があります。
硬くなった細胞を柔らかくすることで、圧迫からくる痛みを和らげる狙いがあります。
例えるなら、満員電車で電車のカベが柔らかくなったところを想像してください。柔らかいほうがカベに押し付けられた時の痛みが違いますよね?カベが皮膚、血液が乗客です。
砂糖を使うときはドロドロの砂糖水にしてから使います。水より砂糖のほうが多いほうがいいでしょう。
それをたんこぶのできた場所にぬって、上からガーゼでゆるく固定します。痛みが引いたら外してOK。
冷やす場合
冷やす場合の処置法の解説です。なぜ冷やすのか?
これは、出血を止め、痛みを和らげるのが目的です。
冷やしている部分の血流を少し鈍らせることで、出血量を少なくします。
なので、あまりに痛みがひどい場合は入浴は控えたほうがいいでしょう。激しい動きをするのも禁止です。
血流が良くなりすぎると出血がひどくなり、痛みが増し、症状が悪化することがあります。外に出てこない鼻血のようなものです。
冷やし方は様々ありますが、冷風を当てる、氷水で冷やす、温度の低い場所でゆったりする
などです。
さて、以上をまとめますと、自分でできるたんこぶへの最善の処置は
「たんこぶの部分を砂糖水とガーゼで覆い、患部を冷やしながら比較的涼しい場所でリラックス(安静に)する」
となります。
たんこぶは比較的短い期間で治ってしまうので、ここまでする必要がないと思ったら放置してもいいかもしれません、
こういう場合は病院に行く
しかし、あまりにも症状が長続きする、場合や腫れが酷い時は病院で診てもらうようにしましょう。
以下、病院に行くことを推奨する場合を挙げます。
・頭痛や、嘔吐、意識障害があった
・出血量が多く、なかなか止まらない
・顔が青ざめたり、痙攣してきた
・なかなか治らない
・痙攣を起こしている