最近増加傾向にあるといううつ病。
完璧主義者がかかりやすいということですが、
どういった考え方、ものの受け止め方をした場合、
発症しやすくなるのでしょうか?
うつ病は、神経伝達物質であるセロトニンや
ノルアドレナリンの分泌が鈍くなることにより、
活動意欲の低下、突然の焦燥、食欲の低下、
不眠などの症状が出る病気です。
うつ病の発症する原因はまだ解明されていませんが、
多くの場合、
過剰にストレスを溜め込んでしまう
発散の場が少ない
仕事や頼みごとを断れない
人に多いとされています。
完璧主義な人は、仕事や勉強においても、「これでいい」
ではなく、「これじゃなきゃダメ」「これじゃダメ」
の2択の考え方に陥りやすいです。
中間が無く、正か負かしかありません。
こういった性格の原因は、幼少期に親や周りの環境から刷り込まれる場合と
完璧主義が有効だった経験「学校の勉強」「受験」「ゲームの完全クリア」
などが大きいと考えられています。
社会人になってからうつ病を発症する人の場合、
今までが完璧主義で順風満帆だったことも重なって、その「完璧主義」が
完全に正しいものとして根付いています。
しかし、学校の勉強や受験と違い、
仕事には答えは無い場合が多いので、完璧に出来ることのほうが少ないです。
なので少しでもミスをすると、その仕事に0点を付けがちになります。
無意識に出来なかった経験として受け止めてしまいます。
また、この傾向(うつ病)は大学院生にも広がってきています。
研究に答えが無い、と言う意味では仕事と同質なもので、
「答えがある」と思って続けているととても苦しい思いを
することがあります 。
また、研究室内での人間関係も完璧にしようとしてしまうところも
完璧主義によるところが大きいでしょう。
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どうしようもなくしんどい場合は、
「絶対!」ではなく「とりあえず♪」といった気楽な気持ちで
物事に取り組むくせをつけたほうがいいいでしょう。
適度に流せるほうが、人生において幸福な時間を感じていられる時間は
長くなります。
そしてより多くの人を幸せにする余裕も出てくるでしょう。
もし自分にそういった性格の兆候が見えたり、
心が病んでいるなと感じた場合は
速めに心療内科や精神科を受診することをオススメします。
そちらのほうがより実りのある人生になると思うし、
完璧主義より完璧に近い人生になると思うからです。
余談
もちろん、うつ病になるのは完璧主義者だけではありません。
ここで紹介したのはほんの一例です。