以前の記事では、左肩だけがこりやすい場合は
心筋梗塞の疑いがあることをお伝えしました。
左肩の痛み(こり)は心筋梗塞の前兆?原因は?気をつける年齢は?
今回は右肩が痛い、右肩だけがこる場合は
どんな病気の前兆なのか見ていきます。
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疑うべきは胆石、睡眠不足、うつ病
普通の肩こりのメカニズムはこうです。
肩の近くの筋肉の血流が悪くなり、
老廃物がそこに溜まることで肩こりが起こる。
肩たたきやマッサージで症状が解消するのは、
筋肉が柔らかくなり、老廃物が流れていくから。
普通の肩こりであれば、症状は簡単に治まります。
注意すべきは、肩たたきやマッサージ、
シップを貼ってもなかなか症状が改善しない場合です。
痛み、こりが一時的ではなく、継続的に、四六時中続くようでしたら
医療機関の受診を考えましょう。
この場合疑うべき病気は大きく3つ
胆石、睡眠不足、うつ病です。
特に胆石には気をつけてほしいと思います。
胆石の場合の見分け方
心筋梗塞の場合は、胸が痛むべきなのに左肩が痛むようになる
これを放散痛と言いました。
胆石の場合は放散痛が右肩に現れます。
単純に右肩だけが痛いのではなく、腹痛もともなった痛みがあれば
胆石を疑いましょう。
また、胆石は女性のほうがかかりやすいことがわかっています。
(およそ男性の2倍)
胆石かどうか疑わしい場合は、最初に消化器科に行くことをおすすめします。
近くに内科しかなければ内科でも可
睡眠不足の場合の見分け方
肩がこることで、筋肉が硬くなり、血液が頭に回りにくくなり、
結果として睡眠不足になるという方もいます。
睡眠不足だから肩が凝っているというよりも、
肩が凝っているから睡眠不足になるという場合です。
通常は、右利きの人が多いため、かばんを持ったり、
荷物を運んだりするときに、無意識のうちに身体の右側だけに負担を
かけて生活してしまいがちです。
そのため、左肩よりも右肩がこる人が多いです。
自分が睡眠不足になる前に肩が凝っていなかったか、
疲れをためこむような生活をしていなかったか
もう一度見なおしてみましょう。
うつ病の場合
睡眠不足の場合と同様の理由で右肩が凝りやすい傾向にあるようです。
しかし、必ずしも
肩がこる=うつ病
と結びつける必要はありません。
疲れを溜め込んだり、災難続きで自信をなくしてしまったりした時は
猫背になりやすく、身体に余計な負荷がかかりやすくなり、
身体に不調をきたしてしまう。
その症状の一つが右肩の痛みだということです。
睡眠不足になればうつ病にもなりやすくなります。
この症状は何の前兆か?
その判断材料の一つとして考えられるという程度です。
とりあえず、肩たたき、マッサージ、シップなどを使っても
痛みが継続する場合に上記3つの病気を疑い、判断して
病院に行くかどうか決めてください。