SPONSORED LINK
立春から春分にかけて吹く強い風!春一番
いったい誰がどういった条件を満たした風を「春一番」
と呼ぶようにしたのでしょうか?
名前がつくほどの風ですから、当然、バックグラウンドがあります。
昔、長崎でとある漁船が、強風によって転覆し、多数の犠牲者を出したこと
がきっかけで,その風に呼び名がついたそうです。
以下の条件を満たすものが春一番と呼ばれているようです。
- 2月4日(立春)から3月21日(春分)までの間に吹く
- 暖かく(やや)強い南よりの風(低気圧の影響)
- 8m/s以上の風が吹き込むこと
- 吹いた後に気温が上昇すること
2.の南よりの風とは、北に向かって吹く風のことです。
風「南より(から)来ましたよ!」
北「お疲れ様です!」
と考えるとわかりやすいかもしれません。
条件がそろわない場合は発生しないなんてこともありえます。(2012年は発生せず)
3.の8m/sと言う風速は、「疾風」と言う名称で、風力は「3」
状態で言うと「樹木の小枝を動かす」程度と言うことになります。
ちなみに台風の風力は最低でも「8」以上、風速17.2m/s以上です。
4.の、吹いた後に気温が上昇するのは、日本海で発達した低気圧に
太平洋側の高気圧から南風が流れ込んでくるためです。
そのため、春一番の後には気温が下がり、冬の気候に戻る場合があります。
また、僕らが直接肌で「春一番」を感じることは難しいでしょう。
まず8m/sという風速が分からないことと、風が吹いた後に気温が下がらなければ
ならないからです。
上記期間中になんとなく暖かく、強い風が吹いたら
それが「春一番」かもしれません。
余談
立春から春分にかけて上記1~4の条件を満たせば、
春一番の後に吹いた風はそれぞれ「春二番」「春三番」と
呼ばれるようになるそうです。
また、春一番による事故も多数報告されています。
雪崩や竜巻など、災害には気をつけてください。