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うつ病とアルコールの関係について

 

うつ病の治療中に、禁酒をするようにいわれることが

あります。

 

それには様々な理由があります。

 

患者側の飲酒をする心理としては、

うつの症状を緩和しようとしたり、

深刻な睡眠障害を和らげるためであったり、

 

そのような思いから、飲酒に走る人がいます。

 

しかし、うつ病のときに飲酒をするのは様々なリスクがあります。

いまから

1.アルコールがもたらすからだへの影響

2.アルコールによる投薬療法への影響(依存など)

3.アルコール依存者がうつになる過程

4.見逃されるアルコールの影響

5.治療の仕方

についてみていきます。

 

アルコールがもたらす体への影響


アルコールを飲むことで、一時的にですが、


落ち込んだ気分が高揚してきます。


その瞬間は、うつのつらい症状を紛らわすことが出来ます。


 

 

しかし、長期的に飲酒を続けていると、


うつの症状を強めたり、睡眠の質を低下させたりしてしまい、


逆効果になることも少なくありません。


 

アルコールによる投薬療法への影響(依存など)


一厄介なのは、薬の効果を弱めてしまうことです。


治療の意味がなくなってしまいます。


 

 

加えて、アルコールが効いている間は、


抗うつ薬が効いているかどうかの判断ができなくなります。


さらに悪いことに、薬の副作用を強めてしまうと言う報告もあります。


 

 

抗うつ薬などを服用している期間に


アルコールを飲むことは、薬とアルコールの両方に


依存してしまう可能性が高くなります。


 

 

このように、治療の進み具合にも影響が出てきます。


 

 

アルコール依存者がうつになる過程


酔っている状態(気分がノッている状態)だと様々な問題を


起こしやすいです。


 

 

酔いが醒めた後で目の前に問題が山積


している状況に見舞われることがあります。


 

 

そうなると抑うつな気分になります。


 

 

問題を忘れるためにアルコールを飲んでも、それが最悪の


結果を招くことがあります。


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見逃されるアルコールの影響


本当はアルコール依存症だけど


うつ病と診断される場合があります。


 

 

もともとうつ傾向がある人で、アルコールを飲むことで


気分を紛らわし続けてきた人がいたとします。


 

 

そういった習慣を続けていると、


その人はアルコールが入っているときはふつうの状態になり、


アルコールが抜けると「気分の落ち込み」が出てくるようになります。


 

 

そこから食欲が無くなり、気分の落ち込みが顕著になってくるので


そのタイミングで心療内科を受診すると、本来はアルコール依存症なのに


うつ病と診断されかねません。


 

 

多くの心療内科でこのアルコールの影響が見逃されています。


 

 

治療の仕方


アルコール依存症とうつ病を併発しているときは、


しばらく禁酒をしていれば、うつ状態も回復してくる場合が


多いです。


 

 

禁酒して依存症の症状が和らいでも、うつの症状が


残る場合は依存症の治療とうつの治療を平行して


行っていきます。