子供の頃に経口感染などにより胃の中に住み続けているピロリ菌。
たいていの菌は、胃の強い酸で死滅してしまうのですが、
ピロリ菌は 自身を胃酸から 守るためにアンモニアを出し
胃液から自身を防御しているので、胃の中でも生き続けることが出来ます。
では、いまから
- ピロリ菌は胃の中で何をするのか
- 検査方法
- どうやって除菌するのか
をみていきます。
【ピロリ菌は胃の中で何をするのか?】
胃や十二指腸の 粘膜を傷つけ、慢性胃炎を引き起こします。
それが十二指腸潰瘍や胃がんなどの原因になります。
ちなみに、ピロリ菌に感染することにより 、
胃の老化が早まるという報告もあります。
胃を持続的に刺激することにより、胃炎が長引き、
老化が進行してしまうのです。
名前はかわいいですが、とても強い生命力を持ち合わせています。
また、ピロリ菌感染者のうち、ガンになる人の割合は
3%前後といわれています。
これはWHOも「ピロリ菌は胃がんの原因になる」と認定をしています。
(注意) ピロリ菌に感染しても、必ずしも発症するとは限りません。
【検査方法】
検査に関しては、消化器内科で診てもらえます。
ピロリ菌がいるかどうかは、一番簡単で精度もよく、
検査結果がすぐに出る呼気テストによって検査します。
息を吐くだけの検査なので、簡単です。
今後主流になるであろうテストです。
ただし、このテストを行う場合は、前日9時以降の飲食は禁止です。
【どうやって除菌するの?】
検査で異常値が出た場合は、抗生剤が使用され、除菌治療が行われます。
ただし、指示された薬はきちんと服用をしなければ、
薬に耐性を持ったピロリ菌が現れてしまいます。
除菌することで、胃がんのリスクも軽減されることが証明されています。
また、除菌に際して使用した薬に副作用が出る場合があります。
下痢、発熱、味覚異常、アレルギー反応など。
その場合は、早めに主治医や薬剤師に相談してください。
自分の判断で投薬を中止してはいけません。