複数の臓器がなんらかの障害によりその機能を
十分に発揮できなくなってしまった状態、多臓器不全
いまから
- 多臓器不全の原因
- 治療法
- 生存率
についてみていきます。
多臓器不全の原因は何か?
主な原因は以下のようなものです。
- 重症な感染症
- 大きな手術
- 低血圧
- 心不全
- 外傷
などの「生体を傷つける行為」(侵襲)です。
中でも「感染症」と「外傷」、「低血圧」が圧倒的に多いとされています。
これらの要因が単体で作用するわけではなく、相互に、複雑に絡み合って
発症するものだとされています。
「多臓器不全」と診断されるには
重要な臓器、
例えば「脳、肺、心臓、肝臓、腎臓」の中で
2つ以上の臓器の機能が不完全であった場合などがそうです。
障害の程度を考慮して、最終的な診断を下します。
スポンサードリンク
治療法は?
多臓器不全の前段階として「全身性炎症反応症候群」
というものがあります。
多臓器不全の治療は、通常、臓器一つ一つに対して行うものなのですが、
それでは効率が悪く、一つの臓器に対する治療を終えた後、違う臓器に
悪影響が出ることもあります。
そういったことにならないように、前段階である「全身性炎症反応症候群」
の状態で治療することが望ましいとされています。
比較的症状の表れが早いのは「肺」だと言われています。
どんな病気でもそうですが、早期診断と早期治療が生死を分けます。
ささいな症状でも見逃さないようにしたいですね。
生存率は?
生存率は決して高くないです。
治療後の生存確率は0~15%ほどです。
多臓器不全と診断された時点で、3つ以上の臓器に異常が見つかった場合、
生存確率はほぼ0であるとされています。
異常が2つの場合であれば、回復された方もいらっしゃるようなので、
生存確率については希望がもてないことも無いでしょう。
医師の腕にもよりますが、病気の進行具合でかなり変わってきます。
しかし、生存確率が低い病気であることに変わりはないということです。