この記事を読むと以下の内容がすっと頭に入ってくるようになり、
何をイメージしたらいいのかが明確になるだろう。
「マグニチュード7.5の地震、最大震度は7」
マグニチュードとはなんだろう?震度とどう違うのか?
すぐに説明しろと言われて困ったことはないだろうか?
今回は、こういった疑問を、解消していくことにしよう。
震度とは何か?
地震の揺れの大きさを表現する尺度。地域によって値が異なる。
気象庁によると、計測震度計で自動的に観測し、速報として出しているようだ。
同じく気象庁によると、震度の階級は「震度0」「震度1」「震度2」「震度3」「震度4」「震度5弱」「震度5強」「震度6弱」「震度6強」「震度7」の10階級となっている。
地震はもともと震度6までしか設定されていなかった。しかし、阪神大震災のときに震度は7まで設定しようということになり今のように10段階で表現するようになった。
ちなみに、震度の測り方は世界共通ではない。日本では計測震度計で計算しているが、海外では、詳しい被害の情報を調べてから震度を出している。日本の地震速報の震度情報が出るのが早いのはそのためだ。
マグニチュードとは何か?
地震の規模の大きさを表す(尺度)
どの地域でも値は同じ。
マグニチュードが1増えると地震エネルギーの大きさは32倍になる
マグニチュードが2増えると約1000倍になる。
( 32 × 32 = 1024 )
これだけではわかりにくいし、イメージしにくいかもしれないので、震度とマグニチュードの違いを、具体的な例で説明してみよう。
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震度とマグニチュードの違い
まずは言葉でイメージしてみよう。
静かな水面にボールを落とすと波が立つ。
ボールを大きくしていくと波も大きくなる。このとき、
ボールの大きさがマグニチュード。立つ波の大きさが震度だ。
ピンポン玉よりボーリングの玉のほうが大きな波が立つ。
もう一つ例を見てみよう。
ストーブの火の近くは温度が高い、しかし、ストーブから離れると温度は低くなってくる。このとき、ストーブの火の大きさがマグニチュードで、ストーブの周りの温度が震度だ。
ストーブの火を大きくすれば、周りの温度も高くなる。
つまりこういうことだ。
震度は場所によって変わるが、
マグニチュードはどこに行っても同じ。なぜなら震源での地震の強さを表しているだけだから。
先程の例だと、
どこに行ってもボールの大きさは変わらないし、
ストーブからどんなに離れようと、ストーブの火の強さは変わらない。
ということだ。
地震の経験談
管理人は平成28年4月、熊本の震災で震度5強を経験した。
震源から少し離れていたおかげで被害は小さく済んだ。
気象庁によると震度5強の地震には
・ものに捕まらないと歩くのが難しい
・棚にある食器棚や本で落ちるものが多くなる
・固定していない家具が倒れる事がある
・補強されていないブロック塀が倒れることもある
といった特徴があるという。
実際に震度5を経験してみてわかったことは、建物の中であれば、脱出は困難だということだ。
まず、あの揺れの中、建物の中で立つことが難しい。早めに出口を開けておかないとレールが変形して戸が開かなくなるにも関わらず、走るのが困難なので、お年寄りは犠牲になりやすい。
右や左に大きく揺れている家を見て、「これは確実に崩れるな…と思いながら見ていた。幸いにも家は無事だった。揺れが収まったとき、「家ってこんなに揺れても大丈夫なんだ…」と感心してしまった。
その後、1分くらいしてからあちこちで救急車のサイレンが鳴り始めた。数時間は鳴っていたように思う。そういえば自分も少し怪我をした。
縦に揺れたり横に揺れたりしたという報道があったが、自分のところは横に大きく揺れていたように思う。聞いただけで揺れているとわかる木材のきしむ音が今でも耳に残っている。
最後に、熊本で二度起こった震度7の地震の特徴も見ておこう。
気象庁によると震度7の地震の特徴は
・耐震性の低い木造建物は傾くものや、倒れるものが更に多くなる。
・耐震性の高い木造建物でも、まれに傾くことがある。
・耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物では、倒れるものが多くなる。
となっている。
熊本城の被害を見ても納得できる強さだ。
この記事を書きながら、みんなが口を揃えて、「津波が来ない場所だったというのは不幸中の幸いだった」と話していたのを思い出した。