あまり広くは知られていない病気「慢性疲労症候群」
今回は、慢性疲労症候群とはどんな病気か、うつ病との違い、治療法
を見ていきます。
「疲労がたまる」と言うのは、肉体的なものであったり、
精神的なものであったりする場合がありますが、この場合の疲労は
両方を指します。
どんなものか?
具体的な症状としては、
強度の疲労が半年以上の長期間に及び継続するもので、
身体的及び精神的な激しい疲労が続き、十分に休養をとっても
回復しない病気で、日常生活に著しい支障が現れるものです。
疲労というものは、体に休息をとるように警告しているものです。
日本では、全人口の0.3%ほどが罹患していると推定されていますが、
この病気、とても誤診の多い病気で、その症状からうつ病や更年期障害、
自律神経失調症と間違われる場合があります。
慢性疲労症候群と診断されるには、血液検査も含めて、
それと似た症状の病気の可能性がすべて否定されて初めて
慢性疲労症候群と診断されます。
うつ病との違いは何か?
うつ病の場合は、「抑うつ状態」と「興味や喜びなどの感情の喪失」
と言った症状がありますが、「慢性疲労症候群」の場合も「抑うつ状態」に
近い症状が出ます。
疲れがなかなか抜けないという点では共通していますが、
うつ病の場合は、感情の起伏が極端になくなってしまうことが特徴です。
そういった分かりにくい点が多数あるので、
診察ミスが起こったり、診断が困難になり、
適切な治療が出来ない場合があります。
また、どちらの場合も単なる「なまけ」とみなされることもあります。
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治療法は?
治療法としては
- 投薬
- 漢方薬
- サプリメントやカウンセリングでの治療
があります。
[投薬について]
慢性疲労症候群には抗うつ剤が効果的で、
疲労感の軽減に繋がります。
しかし、副作用があるので、注意が必要です。
[漢方薬について]
漢方薬の場合は副作用が起こりにくいです。
しかし、人によって処方される量や効果がまったく違うため
処方が難しい治療法とされています。
[サプリメントやカウンセリングでの治療について]
この方法が一番効果があり、注目されている方法です。
難しい処方や厄介な副作用を考えずに、もっとも自然に無理なく
行える治療法です。
サプリメントを使い、不足しているミネラルの補給を行いながら
カウンセリングをし、自然治癒力を高める方法です。
この方法で、実際に快方に向かっているという人もいます。