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現在、日本脳炎の予防接種に使われるワクチンには、
アフリカミドリザルの腎臓の細胞から作られたものがあります。
これには乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンという長い呼び名があります。
このワクチンには
- ジェービックV
- エンセバック皮下注用
の2種類があります。
【接種する時期と間隔】
接種する期間は、1期と2期があります。
両方の合計で4回予防接種を受けることになります。
1期は生後6ヶ月~90ヶ月(7歳6ヶ月)
の間に3回行います。
例
3歳までに2回行う(1~4週間の間隔を空けて)
その後、約一年ほど間を空けて3回目を接種
2期は9歳以上13歳未満の間に1回接種します。
【副作用について】
多くのお子さんが予防接種を受けたことと思いますが、
平成17年から平成21年まで、日本脳炎の予防接種後に
重大な副作用があったため、
予防接種の積極的な勧奨はなされておらず、
任意で受けることになっていました。
そのため、平成7~18年度に生まれた方は
予防接種を受けていない人が多いため、
日本脳炎のリスクが高まっています。
ワクチンがアフリカミドリザルの腎臓の細胞から作られる前は、
マウスの脳成分から作られた日本脳炎ワクチンが使用されていました。
それにより副作用が出ていたのです。
主な副作用は以下です。
- 発熱
- 注射部位紅斑
- 咳嗽
- 注射部位腫脹
- 発疹
いずれも、接種後3日以内に症状が現れます。
問題になった重大な副作用は以下です。
- ショック
- アナフィラキシー症状
- 急性散在性脳脊髄炎
- 脳症、けいれん、急性血小板減少性紫斑病
などです。
現在は予防接種は通常通り受けられるようになっているようです。
また、平成7~18年度に生まれた方は、2期の予防接種が受けられる時期が
20歳未満まで延長されています。
なるべく受けるようにしましょう。
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